お金貯める人生で終わりますか?/Die with ZERO

「Die with ZERO 人生が豊かになりすぎる究極のルール」ビル・バーキンスさん

です。

ずいぶん前から人気の書籍ですよね。私自身、思い当たる節があります。

  • 就職して、何の根拠もなく「とりあえず100万貯金しよう!」
  • 100万貯金したらそれで満足できず「次は200万だ!」
  • それを達成しても「30までには1000万ためておいた方が」という同期の言うことを盲目的に信じてねらう(そして達成できず)

しかし、それぞれの目標を達成したとき、なにも達成感が得られませんでした。本当に驚くほど、満足感も何もありませんでした。そろそろもういいんじゃないだろうか。今40代。20代の若手の時代から考えれば、「今」こそが「将来」であり、今こそお金を使う時期だろうと思う次第です。

本書を読んで得た学び

  1. お金の価値を最大化できるのは25~35歳
  2. 今際の際に「一生懸命、子育てをした」ことを後悔した人はいない。
  3. リタイア後に大胆な挑戦はしにくい。今やろう!

1.お金の価値を最大化できるのは25~35歳

驚きです。35歳以降はだんだんその能力が衰えていくなんて。40代半ばの私はもはやピークを過ぎています。ただ、本書ではその根拠となるデータは示されていません。お年を召された著者の親が、お金をたくさん著者からもらっても結局ほとんど使わなかったというお話のみ。少なくとも、高齢ではお金の価値を最大化できない、ということが主張のようです。

この本を読んで、実際に、将来に向けた貯金の大部分を止めました。ほんの少額だけ、iDecoをやるだけにしました。やめた分は、家族旅行の資金、子供たちの習い事の資金に回しました。近場でも頻度多く旅行して、家族の思い出をたくさん作っていきたい。また、子供たちにはいろいろな経験をたくさんしてほしい。広く世の中を見てほしい。お父さんは一応、大学を出て、それなりの企業に入社したけれど、(今のところ)それまで。子供たちにはそこで終わらないでほしいと思います。

2.今際の際に「一生懸命、子育てをした」ことを後悔した人はいない

私、会社の同期に比べて結婚も子供を設けるのも一回り遅かったんです。若手のころに子供を設けた同期たちは、口をそろえて「子供と一緒に過ごしたかった。けれど会社の指示を断れず出張や仕事を優先してしまった。」といいます。皆が皆そういう考えではないでしょうし、会社の指示を断れなかったのではなくて自分の意志で仕事を優先した方もいらっしゃると思います。いずれにしても、気がついたら子供が大きくなり、もはやお父さんお母さんと一緒に過ごす時間が少なくなってしまったとのこと。

皆がそうというわけではないですが、いろいろな本や人が異口同音に同じことを言ってますので、その通りである可能性があります。振り返ったときに、仕事を優先すればよかったと思うか、家庭を優先すればよかったと思うか、わかりません。しかし、家庭を優先できる環境であるいま、家庭を優先して過ごしていければと思います。

3.リタイヤ後に大胆な挑戦はしにくい。今やろう!

定年後は何やろう…ふと考えることが多くなりました。今は目の前が忙しいからできないけれど、定年後になったら…時間ができたら…と考えてしまいます。

ただ、本書はそれを否定します。リタイヤ後は大胆な行動がとれない。今やろう、と。

私も今まで、いろいろなことに挑戦してきました。宇宙飛行士選抜試験にチャレンジしたこと、世界一周したこと、会社に通いながらビジネススクールに通い、MBAをとったこと…

いずれも、「挑戦した結果がどうなるかわからないけど、全力を尽くしてやってみよう!」と思ったことばかり。この高揚感、わくわく感は、想定するアウトプットをリスク最小の下で出していく組織である会社で過ごしても得られません。会社は営利団体なので、会社がそのような考えで動くことは至極当然ですのでそこを否定するものではありません。

また、将来こうありたいから今こう頑張るという、学生以来の考え方もそろそろ飽きてきました。10年後をイメージして資格の勉強をするとか。こちらも考え方としてはおかしくないですが、私が飽きてきたというだけ。

目の前で色々チャレンジしたいことあるけれど、とりあえず「会社の名前でアウトプットを出すのをそろそろやめたい。自分名義でアウトプットを出したい。(でないと会社退職した後に何もなくなってしまう)」というのが今思っていることです。今、自分の作ったアウトプットがすべて会社に帰属してしまう状況を変えようと、本ブログを書いています。小さなアウトプットですが、私にとっては自分に帰属する大きな大きなアウトプット。少しずつ積み重ね、精錬させていきたいと思います。

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